磯佑太(塩原)はマッチプレーが初めてだったが「ミスしても1ホールしか獲られない。良くても1ホール。駆け引きもあって面白い」とマッチプレーに魅了されたようだ。
この日はまず1回戦で塩月純生(オータニにしき)と対戦し、「緊張もあって」いきなり3ホールを終わって2downを喫した。そこで「楽しく回ろう」と気持ちを切り替え、「ホールごとに」集中することにした。そこから2ホールを連取し、流れをつかむと3and2で勝ちあがった。これで勢いがついたのか、2回戦は宮内正人を6and5の大差で破った。「ショットは良くなかったが、パットとアプローチで何とかしのいだ。キャディさんとラインの読みもあって、息もあった」とキャディのサポートにも感謝していた。
ベスト8に残った選手の中で高校生は、水城高校3年生の彼だけだ。昨年の大会ではベスト4に高校生が3人残る快進撃からすると、今年は大学生のほうが優勢だ。高校生の中で一人気を吐く磯は「ひとつずつクリアして優勝したい」という。準々決勝ではメダリストのイ・スミン(韓国)との対戦が決まった。「うまいのはわかっているので、負けても仕方ないが、あせらずに」プレーするつもりでいる。イは先月、韓国ツアーでプロを相手に優勝している強敵だ。果たして、金星を挙げることができるのか、期待したい。
|