前日首位と1打差の2位につけていた和田章太郎(福岡第一高3年)が4バーディ・2ボギーの2アンダー69をマークして、通算5アンダーで単独首位に躍り出た。連日60台のスコアをマークしているので、傍目には楽にプレーできているように思えるが、本人は「2アンダーパーを出せてよかった」と、内実はそうではなかったようだ。
この日は10番(パー3)からのスタートだった。ティーショットを左のバンカーに入れ、バンカーショットはピンに5メートルと寄せきれず、いきなりボギーのスタート。さらに続く11番では第2打を10ヤードほどグリーンオーバーさせてしまい、アプローチをまた寄せきれず、連続ボギーとしてしまった。1
4番ホール(パー5)でグリーンのカラーから第4打をパターで打って、この6メートルを決めてバーディとして一息つく。
この日はスタートのティーショットから「変な感じがしていて」、ラフに入れてしまうことが多かった。そのため「第2打でグリーンに乗せるのがやっと」と言う状態で、なかなか「バーディチャンスにつけられなかった」。さらに「アイアンショットやパターも悪くて、苦しい耐えるゴルフ」を強いられた。しかし、そんな苦しい状況の中、我慢していると、チャンスがやってくるものだ。後半に入って6、8、9番でバーディを奪い、通算5アンダーパーまでスコアを伸ばすことができた。「悪かった中で、最後に連続で(バーディを)獲れたのは良かった」と安堵の表情。
これで目標である「2桁アンダーパーを出せるスコアに持っていけた。明日は最低5アンダーパーで回り、2桁で気持ちよく優勝したい」と意欲を語ってくれた。そのためには今日の調子では駄目なのはわかっている。「このコースはティーショットが大事。フェアウェイに打ってチャンスにつけていきたい」とフェアウェイキープが鍵だという。和田は九州ジュニア、九州アマを制しているが、まだ「日本」タイトルは手にしたことがない。明日、目標の2桁アンダーで見事にトロフィーを掲げることができるか、楽しみだ。
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