「第2ラウンドもアンダーパーを出したい」と話していた首位タイスタートの石過功一郎(甲南中学3年)だったが、目標は達成できなかった。3番でボギーが先行すると、スコアを伸ばしたい5番(パー5)でティーショットを左にミスして、よもやのボギー。6番で初バーディを奪ったが8番でもスコアを落とした石過は、前半で2つスコアを落としてしまう。後半も悪い流れを断ち切れず、12番(パー4)で残り150ヤードのセカンドショットを左にミスしてグリーンまで40ヤードの地点にあるバンカーに打ち込みダブルボギー。
アンダーパーが遠のくこのミスに気落ちしそうな石過を救ったのは13番のバーディだった。残り90ヤードをウェ
ッジで1メートルにつけて会心のバーディに「ダブルボギー直後のバーディは、本当に大きかった」と、振り返る。その言葉通り17番では「完璧」という手ごたえを残したサンドウェッジでの残り34ヤードのアプローチが直接ホールに消えてチップイン・バーディ。後半は2バーディ・1ダブルボギーのパープレーで凌ぎ切り、首位と2打差の2位と初優勝に望みをつないだ。
「今日、このスコアでプレーできて楽になりました」と目標達成はならなかった第2ラウンドではあったが、粘り抜けた充実感からか石過の表情は明るかった。「明日も緊張しないで、自分の身上である攻めのプレーで優勝を狙いたい」そう語る石過の目は、強い光を放っていた。
|