2打差の2位で最終ラウンドをスタートした石過功一郎(甲南中学3年)は、後半に勝負をかけていた。「前半は悪くても1オーバーパー。我慢できれば得意の後半で逆転できる」と戦略を立てて1番をティーオフしたが、いきなり2メートルのバーディチャンスを決めきれず、不安がよぎる。
その不安は的中し、2番でボギーが先行すると、5番の3メートルのチャンスも生かし切れず、6、7番と連続ボギーで3つスコアを落として前半を終えた。悪い流れは、得意の後半にも影響を与え、最終組でともにプレーする鈴木敬太がバーディラッシュを決めるのを横目に、石過は13番でようやくバーディを奪うにとどまった。
石過はこの日、2つス
コアを落とし通算2オーバーパーで2打差の2位に終わった。最終学年の今年、ようやく念願の日本ジュニア初出場を果たし、優勝のチャンスは目の前にあったが最後で力尽きてしまった。「本当に優勝したかった」ため息とともに洩らした悔しさは忘れられないだろう。
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