首位でスタートした勝みなみ(鹿児島市立長田中学3年)は、この日は1バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの2オーバーパー・75とスコアメイクに苦しんだ。10番からスタートした前半は、ドライバーが左に曲がり、木の後ろに行ってしまう事が多く、それでも「何とかパープレーでしのいだ」。だが、ハーフターンして1番で第2打を右手前のバンカーに入れ、第3打は大きくグリーンをオーバーして、さらに悪いことにまたもや木の後ろに止まってしまった。結局4オン2パットのダブルボギー。これが響いた。
この日はショットの不調もあったが、ここ最近はもともとパッティングの不調に苦しんでいる。左に引っ掛けることが多く、それを矯
正しようと試行錯誤をしているうちに、おかしくなってしまった。今は元の打ち方に戻すこともできず、「苦しみながらやっている」状態だ。
そんな状態でもスコアをまとめているのは、彼女の非凡さを証明していると言えよう。通算2アンダーパーで首位と2打差の3位に後退したものの、まだ優勝のチャンスは十分にある。日本ジュニアは2011年3位、2012年4位といずれもトップ5を外していない。昨年はナショナルチームにも選出され、将来の日本の女子ゴルフ界を担うことを嘱望される選手だ。それだけにこのタイトルだけは譲れない。首位の松原由美は現在、日本アマチュアゴルフランキング(女子)1位。勝は12位。格上に挑む形にはなるが、実力差はそれほどあるとは思えない。それを最終ラウンド、彼女は証明することができるか。
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