首位と1打差でスタートした西畑萌香(羽曳野市立高鷲南中3年)は「前半は調子がそんなに良くなくて、バーディを獲るのも精一杯。追いつくというより自分のプレーだけで」余裕がないという状態で、首位の松原由美に2打差をつけられていた。しかし、11番(パー3)でユーティリィティの5番で打ったショットをピン2メートルにつけて、このバーディパットを沈めて、1打差に詰め寄った。これで残り7ホール、勝負の行方はわからなくなった。
勝敗の分かれ目となったのは13番ホール(パー5)だった。このホールのフェアウェイはクリークでセパレートされており、設計した井上誠一氏の特徴が良く出ている、印象に残るホールだ。西畑は
ティーショットを左のバンカーに入れてしまい、2打目はラフに行き、3打目はグリーンオーバーと苦戦。4打目のアプローチを90センチに寄せたが、このパーパットを外してしまい、ボギー。対する松原はバーディ。両者の差は一気に3ストロークに開いてしまった。その後は15番(パー5)が両者ともにバーディ、17番で西畑がさらにバーディを奪って2打差とするが、そこまでだった。「由美ちゃんはレベルが違う。絶対入れなきゃいけないパットは必ず決めてくる」と素直に差を認めた。
これからは「アイアンをもっとうまくなりたい。パーオン率が悪い。ラフからでも止まる球を打てない」とアイアンショットを今後の課題に挙げた。先日全英リコー女子オープンに優勝したステイシー・ルイスに憧れる彼女は「将来は世界で活躍できる選手になりたい」と先を見据えている。これからの彼女の成長を見守りたい。
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