前日パープレーの17位タイだった古田幸希(東北福祉大学3年)がこの日、7バーディ・1ボギーの6アンダーパー66をマークし、通算6アンダーの2位に浮上した。66は、第2ラウンドのベストスコアだった。
加古川ゴルフ倶楽部を練習ラウンドで回った印象では、「バーディをどんどん獲っていけるが、落とし穴もある」と感じた。その警戒心が災いしたか、第1ラウンドは攻めきれないで終わってしまった。そこで「フェアウェイにおいていくのではなく、ドライバーを振っていこう。5個くらい(5アンダー)伸ばせればいい」と気持ちを切り替えて、第2ラウンドをスタートした。
前半は2バーディ・1ボギーの1アンダーパーでハ
ーフターン。「パッティングが決まらない」と気持ちも落ち込んでいた。ここで東北福祉大学の選手への激励に会場を訪れた、主将の松山英樹と会った。同大学キャプテンを務めながら、既に世界に飛び出して活躍を続ける松山の姿を見て、古田の気持ちが変わった。パットがずっと弱々しい感じだったのを、後半は「攻めていこう」と考え方を改めた。
すると12番2メートル、14番4メートル、15番1メートル、16番1メートルと面白いようにバーディパットが決まった。16番(パー5)ではティーショットを引っ掛け、あわやOBかというトラブル。しかし、そこから木の下を低い球で抜くリカバリーショットで、ピンチを切り抜けた。「ショットはもともと良かった。パットさえ入れば」ビッグスコアを出せる手ごたえはあったそうだ。最終18番ではティーショットを今度は右に曲げ、第2打はつま先上がりの難しいショット。5番ウッドでスライスをかけたが、ボールは手前のバンカーへ。そこからのバンカーショットはライが悪かったので、転がしを利用して、ピンにぴたりと寄せ、バーディで締めくくった。
これで首位とは2打差。あと2日間、「このスコアで回ればチャンスはある」と虎視眈々と優勝を狙っている。一昨年の日本アマでは2回戦で松山英樹を破り、4位になった実力もある。優勝の目も十分にある。
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