前日首位タイの坂下莉翔子(同志社大学2年)が3バーディ・2ボギーの1アンダーパー71で回り、通算2アンダーパーとして首位をキープした。この日は10番からスタートし、いきなりティーショットを左のバンカーに入れてしまい、2打目はウッドを持ったものの、バンカーのアゴに当たってしまった。このミスが響いて、ボギー。「いいスタートが切れず、どうなることか」と思った。14番でまたボギーを打ったものの、「いつかバーディがくるだろうと思って耐えた」。
後半に入って「前半悪かったところを意識して、体の動きに気をつけて」からはショットが良くなってきた。すると5番ホールでまず3メートルのチャンスを決め、この日初
のバーディを獲ると、6番、8番もバーディを決めた。本人の言葉通りの結果となった。
終わってみれば連日の71で首位をキープできた。2位とは2打差。ただし、追ってきているのはディフェンディングチャンピオンの佐藤絵美(東北福祉大学4年)だ。実力者だけに予断は許さない。全体で2日間、60台が出ていないので、大きなスコアは出ないと思われる。したがって、坂下がよほどスコアを落とさない限り、初優勝のチャンスがある。ただ、それを意識すれば、かえって優勝を逃すこともあるのがゴルフの難しいところ。その辺も本人はわかっていて「自分のプレーをして、頑張るしかない」と動じるところはない。
優勝すれば、同志社大学の選手では、小田美岐、恒川智会(2004年)以来9年ぶり3人目のチャンピオンとなる。小田は現在、同志社大のゴルフ部のコーチを務めている。優勝の報告ができれば、最高だ。
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