ディフェンディングチャンピオンの佐藤絵美(東北福祉大学4年)がこの日2つスコアを伸ばし、通算イーブンパーで首位と2打差の2位に浮上。古屋京子以来の大会連覇に向けて、絶好の位置で最終ラウンドを迎える。
「ティーショットが良くなかった」という佐藤だが、スタートの10番でバーディを決めると、15番、18番でもスコアを伸ばし前半を3アンダーパー。追撃態勢を整えたかに思われたが、「本当にドライバーショットが悪くて」という不安が後半に出て、2番でボギーを叩くと3番のバーディに続く5番で落とし穴が待っていた。
ティーショットのミスから2打目は木がスタイミーになる位置からのショットを強いられ、ダブ
ルボギーを喫する。「ミス続きで…」と自嘲気味に話す佐藤だが、そこは実力者。6番(パー5)しっかりバーディを奪って気持ちを切り替え、その後3ホールをパーで凌いでホールアウト。5バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの70は、この日のベストスコアタイで、逆転優勝に向けて好位置をキープした。
それでも、佐藤は浮かない表情。「ティーショットが曲がって、セカンドショットでリカバリーして…アイアンショットでチャンスを作っていたけれど」と、本調子には程遠いプレーの内容に納得がいかない。関東女子学生で3度の優勝、ディフェンディングチャンピオンとして迎える本選手権は、「勝たなきゃいけない。連覇はしないといけないと思っている」と強い決意で臨んでいる。そのために、「明日はアンダーパーで」と、ショットが悪いなりにも自分のできることは全て行い、連覇を目指す決意を語った。
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