本選手権初出場の井上りこ(大手前大学2年)が好調なプレーを見せている。1オーバーパーの5位タイでスタートした第2ラウンドもパープレーにスコアをまとめ、首位と3打差の3位タイに順位を上げた。
10番ホールからスタートした井上は「ショットは良かった」というが、苦手のパッティングが明日を引っ張る。11番でアプローチミスからボギーが先行すると、その後は6メートルのチャンスが数ホールあったものの決めきれず、この日の初バーディは18番(パー5)となった。35ヤードのアプローチを80センチにつけてのバーディは、「自分は1メートル以内でないとチャンスじゃない」と自嘲気味に話す言葉通り。後半に入り、5番で
ようやく4メートルのフックラインを決めてバーディとしたが、8番では2日連続のボギー。この日は2バーディ・2ボギーの72、通算1オーバーパーながら、首位と3打差の3位タイに浮上した。
「ほかの選手なら、バーディチャンスといえる距離でも、パットが苦手な自分には、全くチャンスじゃなくなってしまって…」と苦笑いの井上。特に今日は、「5~6メートルぐらいの距離が全部ショート。しっかりインパクトが出来なくて、打ちきれていない」と、ストレスが溜まるラウンドとなった。
それでも、初優勝を狙える順位につけて、「明日はアンダーパーでプレーしたい」と意欲は充分。「距離が長い2番ホールでしっかりパーをセーブできれば波に乗れると思うので、出だしをしっかりとプレーしたい」と、慎重なスタートを誓ったが、この2日間ボギーを叩いている8番ホールについては、「このホールは2打目の距離感が合わなくて。ショットのイメージが上手く出ない」と、悩み顔。「パー5は全部バーディを狙って」逆転優勝を目指すが、「そのためにはパッティングですよね。ショートばかりじゃ勝負にならない。明日は全部オーバーさせる気持ちでいきたい」と、強気の攻めのプレーを誓った。
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