大会連覇をめざし、首位と2打差の2位で最終ラウンドをティーオフした佐藤絵美(東北福祉大学4年)。本選手権ではティーショットの調子が悪く、なんとかセカンドショットでスコアメイクをしてきたが、「今日は、昨日までよりはマシという程度」と復調せず、前半から苦しいプレーを強いられた。
4番(パー3)でティーショットを左のバンカーに打ち込んでボギーが先行すると、そこから3連続ボギーとスコアを落とす。それでも、7番のバーディで「スコアを落としましたが、すぐにバーディを獲れたし、前半はそれほど焦りはなかった」と、39を叩いた前半を振り返る。しかし、後半も調子が上がらず、12番でバーディを奪ったものの、4
ボールでボギーと佐藤らしくない乱調でこの日は6オーバーパーでホールアウト。首位と8打差の5位タイに終わり、大会連覇の夢が断たれた。
「連覇はしないといけないと思っている」と強い決意で臨んだ今年の大会。関東女子学生を制し、好調を維持してきただけに、落胆の色は隠せない。「第1ラウンドで出遅れて…」伏し目がちに話す佐藤。「最後の女子学生が辛い大会になってしまった」と絞り出した。悔いが残る大会となったが、収穫がなかったわけではない。
「この3日間で、自分がイメージしている球筋で打てないことが多かった。そういう自分に足りない部分を気づかされたことは、良かった」と、最後は気丈に話してくれた。
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