逆転優勝を狙える上位に実力者がひしめく中、藤方修三(霞台)と中島好巳(チェリーG鹿児島シーサイド)がともに2オーバーパーの9位タイと善戦している。
藤方は、前半を2ボギーでまとめると、後半も1バーディ・1ボギーのパープレーで凌いでみせた。「このスコアで充分ですよ」とうい藤方は、本選手権初出場。「この試合は出場したかった」という念願の舞台は、「自分は全国大会に出場出来たら、オーケーと思っていた」という気持ちを良い意味で裏切る好スタートとなった。明日、「みんなが朗報を聞かせろと言ってくれている」と藤方本人の謙虚な思いを上回る周囲からの期待に応えることができるか。
中島は、大会前に体調を崩し、ようやく第1ラウンドに間に合わせてきたという。スタートの10番ホールから連続ボギーに「少し焦ったかも」といいながら、徐々に体調も回復しだすとスコアもまとまりだす。15番(パー5)では2オンに成功してバーディ。16番をボギーとしたが、前半を38で終えると、後半も1バーディ・1ボギーで2オーバーパーでフィニッシュした。難グリーンに「チャンスはあったけれど、あまり冒険しないように…上りのパットが残るようにマネジメントした」という安全策が好スコアにつながったようだ。中島曰く、「自分は県の大会でも第1ラウンドのスコアが良くても2日目にスコアを落とすことが多くて…」という。本選手権では2011年大会で4位タイと好成績も残しているだけに、そんな自分に打ち勝って初優勝をもぎ取りたいところ。「パットが決まれば、勝負になる」その言葉に、逆転優勝に向けての強い意思を感じさせた。
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