今年の関西シニアで13位タイに入り、本選手権初出場の仲岡資郎(小倉)が松本に並んで首位タイと大健闘を見せた。1番ホールからスタートした仲岡は、いきなりティーショットを左に曲げて、2打目が木のスタイミーとなるトラブルに見舞われボギーを叩く。しかし、4番(パー5)で80ヤードの3打目をアプローチウェッジで1.5メートルにつけてスコアを戻すと、8番の3パットで前半を1オーバーパーで終える。後半は10番で145ヤードのセカンドショットを8番アイアンで1メートルにつけてバーディ。12番でこの日2度目の3パットがあったものの、最終18番(パー5)で95ヤードのサードショットをピッチングウェッジで30センチにつけるスーパーショットでバーディを奪い首位タイ発進を決めた。
五十肩の影響から左の握力が出ないという仲岡だが、「それがかえって無理をしないプレーにつながったのか…アゲインストの風なら1番手大きいクラブでショットを打ったし、無理をしないのが良かったのかな」と、まさに怪我の功名の好スコアに破顔一笑。練習ラウンドでは、「70台のスコアなら御の字かな」という手ごたえだったのが、イーブンパーの首位タイに、「明日は80を叩かないようにしたい。3日間最後までプレーできるように」と謙虚な仲岡。1999年の日本ミッドアマ、2000年には日本アマと全国大会への出場経験はあるが、ここ10年はなかなかここまで駒を進めることができなかった。今年のスポーツマスターズに続いての全国大会出場での好スタートは千載一隅のチャンス。このチャンスをつかむことが出来るか。
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