昨年大会チャンピオンの松本新語(久米)が3バーディ・3ボギーの安定したプレーを見せてイーブンパーでホールアウト。首位タイスタートで大会連覇に好スタートを切った。
松本は、「福岡は、こんなに寒くないよ」とぼやきとともに白い息を吐きながら、8時21分に1番ホールをティーオフした。その1番。やはり寒さで体が回りきらなかったのか、ティーショットはフェアウェイ左の木の真後ろに。2打目は木に当てていきなりのボギースタートを喫した。しかし、ここからの粘りが松本の真骨頂。7番も再びセカンドショットを木に当てて林の中に消えてボギーを叩いたが、9番で7メートルのバーディパットをねじ込むと、10番で2メートル、11番(パー3)では8番アイアンのティーショットを1.5メートルにつけて3連続バーディを奪ってみせる。12番こそ、3パットのミスでボギーとしたが、貫録のプレーで指定席ともいえる成績表の一番上に自らの名前をのせた。「前半は拾いのプレー。我慢のゴルフだったけれど、気温が上がってきた後半は良いプレーが出来た」と満足げな表情。
紫CCは「グリーンが難しい。我慢の一手だよ」というが、それこそ松本の腕の見せ所というべきか。今年の日本シニアオープンでは最終ラウンドに逆転で自身2度目のローアマチュアを引き寄せたパッティングに「パットのおかげ。このパットがなくなったらどうしよう」というほど、信頼を寄せているだけに、連覇への道筋は決して暗くはない。シニアオープンからの好調を維持して挑む大会連覇への道。松本の牙城を崩すのは誰になるのだろうか。
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