首位を走る松本新語に遅れること3打の2位で最終ラウンドをスタートした亀井隆(唐沢)と二宮英二(今治)の2人は、安定感あふれる松本のゴルフを目の当たりにしながら、最後まで粘りのプレーを続けて見せた。
前半の9ホールを不得意としている亀井。昨日も「前半粘って、後半に勝負できれば」と話していたが、やはり苦手意識が強いのか、3番でボギーが先行。6番では3パットのミスでボギーを叩き、このままスコアを落とすかと思われた。しかし、7番で下り3メートルのバーディパットをねじ込むと、9番もバーディで前半をイーブンパーで終え、松本に食らいつく。得意の後半、亀井の追撃態勢が整ったと思いきや、10番で3パットのミスからボギーを叩き出鼻を挫かれると、14番ではティーショットを林の中に打ち込んでのダブルボギーと万事休す。この日は3バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの74でホールアウト。しかし、通算5オーバーパーの2位は、自身最高順位の6位タイを大きく更新した。好成績にもかかわらず、亀井は自嘲気味に笑うだけ。「やっぱりまだ、下手なんですよ。今年は出来過ぎです。また、来年挑戦です」と謙虚に話すが、来年大会で再び自身最高順位を塗り替え、優勝杯を手にしたいところだ。
二宮英二は第2ラウンドでベストスコアの69をマークして一気に順位を上げ、最終ラウンド最終組でのプレーとなった。松本の後を追うためには是が非でもバーディが欲しかった二宮だが、2番から連続ボギーと躓く。4番でバーディを奪ったものの、8番(パー3)では3パットのミスで痛恨のダブルボギー。後半も粘りのプレーを見せていたが、2ボギーとスコアを伸ばせず、この日77でホールアウト。通算8オーバーパーの3位に終わった。「昨日は別人のゴルフだったから」そう謙遜する二宮だが、1990年代後半にはナショナルチームメンバーにも選考された実力者。久しぶりの優勝争いは、「パッティングがねぇ…もう少しタッチが合ってくれれば…」と難グリーンにてこずり、不完全燃焼で終わってしまった。
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