荒川英二(福岡雷山)の3連覇を阻み九州ミッドアマチュアゴルフ選手権初優勝を果たして本選手権に臨んだ大塚覚(鹿児島国際)は3バーディ・6ボギーの出切りの激しい内容ながら、3オーバーパーでホールアウト。
地元九州での開催とは言いながら、鹿児島県からここまでは「車で3時間はかかる」と、太宰府ゴルフ倶楽部をプレーするのは初めてという大塚。「グリーンが小さいし、芝目も読み切れなくて…」と2度の3パットのミスを招いた難グリーンを嘆くが、それよりも大塚にとって大きな敵となったのは、気温9度の思わぬ寒さ。「低血圧で、寒いと体が動かないんです…」と震える声で話す大塚。九州ミッドアマでは「気温が30度を超えて。それで自分のゴルフが出来た」末の優勝なのだから、大塚の言葉も大げさとは思えない。初出場となった昨年大会も第1ラウンドに氷雨が降った影響を受けてカットラインに6打及ばず最終ラウンド進出を逃している。それだけに、「まずは、最終ラウンド進出を目指して。明日、もう少し暖かくなればよいのですが…」と恨めしそうに天を見上げて、練習グリーンに向かっていった。
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