ディフェンディングチャンピオンの塩月純生(オータニにしき)が3バーディ・2ボギーの安定したプレーで1アンダーパーでホールアウト。首位と1打差の2位タイと連覇に向けて好スタートを切った。
1番ホールからティーオフした塩月は、3番で120ヤードのセカンドショットをピッチングウェッジで1.2メートルにつけてバーディが先行。しかし、9番でティーショットを左の林に入れてボギーを叩く。この時、塩月は「癖になっているんでしょうが、9番で足をつってしまって」と思わぬ事態に見舞われたが、それが前半の最後のホールで「少しハーフターンで時間があったのが良かった」と、足の痛みを和らげ後半に入る。すると、11番(
パー3)では、5番アイアンのティーショットを左にミスして「ボギーも覚悟した」というピンチが一転バーディとなり、13番でも2打目をミスしながらバーディにつなげる粘りと幸運も味方に付けた。15番でこの日唯一のボギーを叩いたが、首位と1打差の2位タイに「内容的には75を叩いてもおかしくなかった」と、塩月自身も驚きの表情を見せる。
昨年大会の会場の鳴尾ゴルフ倶楽部も小さな高麗グリーンが特徴の難コースだったが、2年連続で好スタートには「難しいグリーンが得意というわけではないんです。自分はパッティングが苦手なので、他の選手がグリーンで苦しんでスコアを出せないと、元々パットが下手な自分が上位に来るだけですよ」と謙遜する。「今日は手前からのマネジメントがはまって、良いスタートが切れました。今年も最終ラウンドで、最終組かそれに近い組でプレーできれば」と最後まで控えめなコメントだが、その目は田村尚之以来の大会連覇をしっかりと見据えている。
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