ディフェンディングチャンピオンの塩月純生(オータニにしき)が通算イーブンパーで2位に1打差ながら単独首位に浮上し、田村尚之(2002年・2003年)以来の大会連覇に王手をかけた。
10番ホールからティーオフした塩月は、13番(パー5)でグリーン手前からのアプローチをあわやチップインという見事な寄せでバーディを決めると、続く14番では残り150ヤードのセカンドショットを8番アイアンで2メートルにつけて連続バーディ。16番をボギーとしたが前半で1つスコアを伸ばし、ハーフターン。
後半は3番で2打目をミスしてボギーを叩くも、5番で150ヤードの2打目を7番アイアンで1メートルにつけて、ス
コアを戻す。しかし、6番(パー5)をティーショットのミスからボギーとすると、最終9番では、3打目でグリーンオンして、1メートルのボギーパットを「ダブルボギーは絶対に叩けない」とねじ込んで、この日3バーディ・4ボギーの73と1つスコアを落としたものの、通算イーブンパー。
「ショットは昨日よりも良くなりましたが、ボギーはクラブが手前から入ってのミス。でも、昨日は75ぐらいの内容で71が、今日はスコアと内容が合致している」と、この日のラウンドを振り返る。6番のボギーの後、7番で3メートル、8番では上から1.5メートルのパーパットをねじ込む粘りは、「地元からたくさん応援していただいていて。プレッシャーをかけられていますが、彼らに楽しんでもらえる順位でいたい」という思いから生まれたものだろう。
全国大会初優勝を果たした昨年大会は、「正直、自分のことで精いっぱい」で、優勝争いの緊張を感じる間もなく終盤になっていたという。しかし、今年は、2度目の優勝争い。「優勝争いのプレッシャーの中で、どれだけ自分がやれるのか楽しみです」と、にやりと笑う塩月が応援してくれる人たちの声援を背に、大会史上2人目の連覇を果たすか。塩月の最終ラウンドのプレーに注目が集まる。
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