第22回日本女子シニアゴルフ選手権競技 第2ラウンドは、16日(金) 広島県山県郡北広島町の千代田OGMゴルフ倶楽部(5,937ヤード パー72)にて、132名の選手が出場して行われた。
強風が吹き荒れ、各選手がスコアを落とす中、首位タイでスタートした三木逸子(土佐CC)がこの日のベストスコア4オーバー76で回り、通算5オーバーで大会6回目の優勝を果たした。これにより自らの記録である大会最多勝を「5」から「6」へ伸ばした。2位には地元広島出身の出本珠美(瀬野川CC)が入り、3位には河田圭子(岡山金陵CC)、花井正子(新南愛知CC美浜C)の2人が並んだ。
三木は1番ホールではいきなりティーショットを左に曲げ、OB。「3番ウッドで打とうか」迷ったがドライバーを手にした。フォローの風が強く吹き、飛距離の出る彼女には、飛びすぎると右に突き抜けてOBの危険性があるため、狙いどころをやや左目にとった。しかし、力強いドライバーショットは、それがあだとなり、ボールはOBゾーンへ。結局このホールはダブルボギーとなった。
ダブルボギー発進となると普通は動揺しそうなものだが、三木は「OBは1回ぐらい出るだろう」とうまく気持ちを切り替えることができた。続く2番ホールでもグリーンを外し、パターでの寄せを2メートルオーバーしてしまい、返しの下りのパーパットを外し、ボギー。出だしの2ホールで3オーバーとなってしまったが、「今日は難しい。パーを拾っていこう」と我慢を続けた。
そうすると強風で「みんなが苦労していて」、ハーフを終了した時点では、三木が通算5オーバーで首位。「可能性があるかな」と思ったが、「欲をかかないように」と後半はパープレーにまとめて、見事に逃げ切った。
優勝は「勝てればいいけど、シニアのみんなが頑張っているので、その中でプレーできて楽しい」とまずは同世代のプレーヤーと試合ができる喜びを感じているようだ。これでまた一度は途切れた三木の連勝が続く予感がするが、来年は果たして誰が彼女の前に立ちはだかるのか。お互いに切磋琢磨し、更なる向上を目指してほしい。
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