70歳以上の部では、1996年大会のチャンピオンの犬童アヤ子(くまもと城南)が通算21オーバーパーでメダリストに輝いた。最終ラウンドは強風が吹き荒れ、「大変でした」と振りかえった。それでもメダルを獲れたことに「うれしい」と素直に喜んだ。
前半は45とてこずったが、後半は39と持ち直し、目標である「84」で回った。このコースを「グリーンを外すと難しい。アプローチを寄せられなかった」と評する。その難コースでの「84」だ。自分を「ほめてやりたい」と達成感があったようだ。来年ももちろん「挑戦したい」と血気盛んだ。元気な姿をコースで見せることで、後輩たちへの大きな励みになるはずだ。
60歳以上69歳以下の部では、2005年から3連覇した林恵子(総武)が通算17オーバーパーでメダリストに輝いた。林は、この日最終組でプレー。優勝のチャンスさえあった。勝てばこれまでの大会最年長優勝記録(57歳5ヶ月 加藤和佳子 1997年)を大きく塗り替えるところだった。残念ながらこの日は86とスコアを落とし、7年ぶりの優勝には手が届かなかった。
それでもメダルだけは「絶対獲りたい」と思っていただけに、「すごくうれしい」と笑顔だった。2年前くらいから腰や首に痛みを覚え、リハビリにプールでの水中整体をおこなっている。体に負荷をかけることなく、体力づくりもできるとあって、今は週3回も通っている。おかげで健康を維持できているというわけだ。
最年長優勝の記録更新は次の機会に、となったが、ゴルフはやっぱり「メンタル」が大事と最後に語ってくれた。やはり言葉の一言に重みがある。
尚、50歳以上59歳以下の部は、優勝した三木逸子が同時にメダリストにもなっている。
|