日本初開催の全米女子オープンゴルフ選手権最終予選を勝ち抜き、アマチュアながら本選出場を果たした橋本千里(東名古屋)が、5バーディ・1ボギーの68をマークして、暫定首位の佐藤に1打差の2位タイグループにつける好スタートを切った。
橋本は、2番でアプローチミスからボギーが先行したものの、7番(パー5)で75ヤードのサードショットを4メートルにつけてバーディを奪うと、8番では6メートルのスライスラインをねじ込んで連続バーディ。全米女子オープンで経験したパインハーストNo2のグリーンの感触が残っていたのか、「パッティングがショートして」タッチを合わせきれず1アンダーパーで終える。しかし、ここから
橋本の非凡さが見られた。「後半、パッティングのタッチに気をつけた」ところ、13番で3メートルを決めてスコアを伸ばすと、16番(パー3)では15ヤードのアプローチを直接放り込みチップイン・バーディ。17番では7メートルのスライスラインを読み切って、この日2度目の連続バーディで暫定2位タイグループに飛び込んだ。
初めてづくしの全米女子オープンは、「予選を通過したプロは、みんなスコアをまとめてきました。そういうところは見習いたいと思っていた」と大きな刺激を受けたという。その経験が「今日の1ボギーにつながったと思う」と相好を崩す。
「優勝したいなと思っていますが、最後まで自分のプレーを続けることが目標です」世界最高峰の舞台を踏んでも驕ることなく、自分の足元を見つめる橋本。16歳の6月を忘れられないものにするために、橋本の挑戦が続く。
|