優勝候補のひとりとして注目される堀琴音(兵庫県連盟)は、ティーショットに不安を抱えながら第2ラウンドも68の好スコアで通算6アンダーパーとして楽々マッチプレー進出を決めた。10番からのスタートで16番までに4バーディ(1ボギー)を奪って順調にスコアを伸ばしていた。トラブルになったのは17番(パー4)だった。ティーショットが左林に飛び込み、第2打地点にいくとボールは松の木にくっついた状態で止まっていた。堀は、アンプレアブルを宣してドロップし、そこから林を脱出させたが、ダブルボギーになってしまった。それでも焦りの気配を感じさせることもなく、後半にターンしてから3、4番の連続バーディを含む3バーディ
で第一の目標であるマッチプレーへと駒を進めた。
「13番で左林の木に当たって、グリーンまで190ヤードも残るラフからのショット(5番ユーティリティー)が30センチに寄ったり、3番のディボットからの第2打がピンを10メートルもオーバーしてしまったのに、そのロングパットが決まったり…ラッキーもありました。でも、全体的には安定したゴルフを続けられていると思っています。不安材料があるとすれば、ドライバーショットですね。曲がってラフということが何度かありました。距離の短いパー4では、ドライバーをやめて確実にフェアウェイに打ち出しておこうと3番ウッドでティーショットすることもやってみたのですが、やっぱり曲がって“意味ないじゃん”と自分にツッコミをいれるようでした。幸い、ラフからの処理がうまくいきましたが、修正しておかなければいけないですね」。
その上でマッチプレーに向けての戦術を口にした。
「ボギーを叩かないようにすることが、バーディを取る以上に大切になるホールがあります。攻める気持ちを抑えるとか、ピンチをうまくしのぐ我慢が勝負のポイントになると思っています。相手に自分からホールを与えるようなことをすると勝負の流れはつかめない」。
昨年は、日本ジュニア選手権15~17歳の部で3日間60台のスコアを連ねて独走優勝を果たしている。「日本ジュニアと、この日本女子アマが、アマチュアにとっての2大タイトルだと考えているので…」狙うは優勝のみだ。
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