32名中18名。今年の日本女子アマで初めてマッチプレー進出となった人数だ。そのうちの1人、稲見萌寧(長太郎)は本選手権初出場でマッチプレーに駒を進めた。
3アンダーパーの6位タイで第2ラウンドをティーオフした稲見は、4番(パー3)で4メートルを沈めてバーディが先行。直後の5番で3パットのミスからボギーを叩いたが、9番では得意のアイアンショットが冴え、130ヤードのセカンドショットを8番アイアンで1メートルにつけて前半で1つスコアを伸ばす。後半も10番であわやチップインイーグルというアプローチを見せると、11番で145ヤードの2打目を6番アイアンで1メートル、12番も獲って、4連続バーディ
を決めて見せた。13番でボギーを叩くも、15番では5メートルのスライスラインを見事に決めて、この日68でホールアウト。連日の60台のスコアで通算7アンダーパーとした稲見は、2位タイの好成績を残した。
2日間の好スコアを支えたのはパッティング。「キャディのアドバイスも的確だったし、微妙な距離も打てば入る感じです。昨日は27パットですし、アプローチが寄せきれなくてもパーセーブできるし」と、興奮気味に話す。
プロゴルファーも苦しむ難コースも、「ドライバーショットが生命線ですよね。昨日はティーショットの調子が良くありませんでしたが、徐々に良くなっています。それに自分はアイアンショットが得意なので、自分に合っていると思う。このコース、嫌いじゃないです」と、勢いに乗る稲見には攻略ルートが見えているようだ。初出場の日本女子アマの目標はマッチプレー進出だったという稲見。早々にその目標を達成し、「自分より強い選手と対戦したいです。それで自分と比較して、足りないところを吸収していきたい。すごく楽しみです」と、初体験のマッチプレーに胸を躍らせる。
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