体力的に「長丁場には、ちょっと不安がある」という橋本千里(東名古屋)。1回戦は「相手(山口すず夏)がミスしてくれて勝たせてもらいました」。大里桃子(熊本空港)との2回戦は、スタートホールを大里のバーディで失う厳しい立ち上がりとなった。「全体的にショットの調子が芳しくなくて、チャンスにつけられない展開でした」。それでも少ないチャンスは確実に決めて3、4番ホールを立て続けにとって1upとすると、そこからはマッチの主導権を握った。7番、11番とバーディも決めて3up。
「16番でミスして1upにまで迫られたときには“やばいかな…”と、ちょっと不安になりました。体の動きも悪くなってきたし、下半身に疲れも感じるようになってきたのですが、ドーミーホールとなった18番でティーショット、セカンドショット(150ヤード、7番アイアン)とも残る力を振り絞って会心の当たりが出ました」。ピンそば30センチ。大里は3オンで5メートルほどの距離。このパーパットが外れたところで橋本のボールはコンシードされ、2upでの勝利が決まった。
「1回戦、2回戦。なんとか体力が続いてくれました。きのう、温泉大浴場にいってしっかり疲れをとったのがよかったのかな…。酸素カプセルもあって、1時間ぐらい入りました。後は湿布を貼って寝ました」。
全米女子オープンから国を跨いでの連戦だ。疲労回復、そして疲労を残さないようにすること。橋本には、マッチプレー以外の戦いも続く。
|