初出場でベスト8。三浦桃香(フェニックス)が非凡な才能をアピールした。宮崎県の強豪、JGAナショナルチームの中心選手として活躍した柏原明日架の出身校、日章学園高校の1年生だ。身長168センチ、長身から豪快なドライバーショットを放つのだが、実は、1、2回戦とも、ドライバーは封印してしまった。クォリファイングラウンドのときからドライバーショットが不調で、自らピンチを迎えてしまうことが少なくなかった。それが、マッチプレーに進出を決めても不安材料になっていた。
「マッチプレーでは、自滅パターンだけは避けようと思っていました」。そこで、不安を抱えた状態でドライバーを手にするのは得策ではないと決断し、思い切って封印したというわけだ。といっても、ドライバー飛距離280ヤードという大会随一といっていい飛ばし屋だ。ドライバー以外でのティーショットでも、飛距離をハンディにすることはない。攻めのゴルフが鈍るわけでもない。逆にアドバンテージを奪い、1回戦の小祝さくら(札幌リージェント)に2and1、2回戦では田辺ひかり(三原)に3and2と着実に勝利を重ねて初出場でのベスト8入りを決めた。
「明日までにドライバーショットを修正して、封印を解きたいのですが、ダメなら、またバッグに入れておくだけになるかもしれません。1、2回戦といい結果を残せたので、それもありかな…と思います」。
ドライバーを封印したままで勝ち進むことになれば、それはそれで大きな話題になりそうだ。
|