今年の7月の日本アマチュアゴルフ選手権競技でベスト8まで進んだ片岡尚之(札幌光星高校2年)が、この日も3アンダーパー68とスコアを伸ばし、通算11アンダーパーで優勝した。
この日、7番のボギーでいったんは小木曽喬に並ばれた。しかし、8番から3連続バーディで一気に突き放した。後半の苦手な後半でも「自分のボギーを打たないゴルフができれば勝てる」とスコアを落とすことはなく、勝利を「17番で確信した」。
この優勝に「日本ジュニアの優勝を目標にやってきたのでうれしい」と素直に喜ぶ。「小木曽さんは実力があって、スコアを伸ばしてくると思っていたので、自分も伸ばしていけばいい」と思っていたとおりの
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展開になった。
また、「北海道の暑さとは違う」という暑さ対策も怠らなかった。実は、この大会を含め夏の試合では「毎年熱中症になっていました」という。そこで部活の走りこみで体力をつけ、ラウンド中も日傘をかざし、「これ、いいです」というお気に入りの塩分のタブレットでの塩分補給、スタート前に1リットルの水を飲み、プレー中も水分補給を怠らなかった。
こうした努力が報われた。
首位で迎えた最終ラウンドにも「プレッシャーはなかったです。もともとプレッシャーを感じない」と大物感を漂わせる。「自分のプレーをすることを心がけて」いた。今年は北海道アマ、北海道ジュニアに優勝し、日本アマでもベスト8と「好調を維持できている。アンダーパーで回れるゴルフができる実力」がついてきて、自信になった。「スウィングが良くなって、安定してきた。ピンを狙っていけるようになり」ゴルフのレベルが向上した。なによりも「ドライバーショットが曲がらなくなったのが大きい」という。
すでに9月のANAオープン(9月18日~21日 札幌GC輪厚C)に出場が決まっている。この優勝でそれに加え、アジアパシフィックオープン(9月25日~28日 大利根CC西C)、日本オープン(10月16日~19日 千葉CC梅郷C)にも出場ができる。これまでプロの試合には出場したことがないので、本人も楽しみにしている。目標は「松山英樹」。将来は自分も海外で活躍できるようなプレーヤーになりたいという。
女子アマチュアのプレーヤーに注目が集まる昨今だが、男子にも注目を集められるような、プレーヤーが誕生して欲しい。これまで本大会では、北海道勢の優勝はない。片岡が北海道の選手としては、初の優勝だ。彼には今後も多いに期待したい。
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