今年の北海道ジュニアを制して2度目の日本ジュニア出場を決めた国枝太一(陵陽中学3年)が首位と3打差の2位と好スタートを切った。「パットがイマイチだった」という国枝だが、それを補うのに充分なショートアイアンでスコアを伸ばす。2番で80ヤードのセカンドショットをサンドウェッジで1メートルにつけると、3番では5メートルをねじ込んで連続バーディ。前半は9番の1ボギーに抑えて、2つスコアを伸ばすと、10番(パー5)で70ヤードの3打目を20センチにつけてバーディ。16番(パー3)では、163ヤードのティーショットを8番アイアンであわやホールインワンというスーパーショットで50センチにつけて見せた。
北海道から酷暑の霞ヶ関CCに乗り込んできた国枝は「今週は暑さとの戦いです」と流れる汗をぬぐう。これまで第1ラウンドにスコアを落とすことが多かった反省を活かしての好スタートに笑顔を見せるが、「まだまだ36ホールもありますし、最後の学年で優勝争いをするためにも、1打1打を大切にしてプレーしたい」と、気を抜いているわけではない。今年の北海道ジュニアでは5オーバーパーでの優勝と「優勝できたことはうれしいですが、あのスコアでは…」と心からの満足は得られていない。本部門最後の今年、北海道ジュニアでのストレスを一気に開放して、優勝はもちろんのことスコアにもこだわりたいという強い気持ちを明日のラウンドでも表現するつもりだ。
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