本選手権初出場の池田悠希(崎辺中学2年)は、「スタート前も思ったより緊張しませんでした」という通り、1番ホールから入れ頃外し頃のパーパットをしぶとく沈めてパーを積み重ねた。この日最初のバーディは4番(パー3)。5番アイアンで放ったティーショットが3メートルについてスコアを伸ばすと、6番をボギーとしたものの8番で下り4メートルのバーディパットを決めて前半を1アンダーパーで終える。後半に入ると、徐々にティーショットも安定しはじめ、10番ではガードバンカーから30センチにつける見事なリカバリーでバーディ。11番で3パットのミスがあったが、12番で2メートルを沈めてすぐに取り戻す。圧巻は14番からの3連続バーディ。16番ではグリーン奥10メートルのパッティングをねじ込んでみせて、7バーディ・2ボギーの66でホールアウト。5アンダーパーは2位の国枝に3打差をつけての単独首位となった。
「アンダーパーでホールアウト出来ればと思っていましたから、このスコアは上出来です」と幼い笑顔を見せる池田。7,053ヤードでパー71という中学生にとっては厳しいセッティングも「西コースは初めてプレーしますが、フェアウェイも広くて、自分の得意とするドライバーショットが活かせる。難しいですが、自分向きだと思う」と頼もしい言葉。初出場初優勝に向けて好スタートを切った池田だが、「まずは、明日も今日のようなプレーができるように」と高望みはしていない。毎年逆転劇が見られる本部門だが、池田が第1ラウンドのリードを広げて逃げ切れるか。池田の真価が問われる大会となる。
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