古江彩佳(長田中学2年)は、日本ジュニアゴルフ選手権への初出場が決まったことで夏休みに入っての練習に、これまで以上に熱が入った。3歳で初めて母親のクラブを振って遊んだのが、ゴルフを始めるきっかけだった。小学校に入学し高学年に進むと、遊びのゴルフからは卒業し、毎日1時間200球のボール打ちを自分に課して本格的に取り組むようになった。
「全てのクラブを同じ感覚で振れるようにする」というのが、練習のテーマだったという。それゆえであろう。得意なクラブは?と水を向けると「全て」という答えの代わりに「苦手なクラブはありません」という言葉が返ってきた。
今年の夏休み、ラウンド練習機会を増やしてスコアメイクにもこだわったプレーを重ねた。6アンダーパーの66をマークしたのは兵庫県のアオノゴルフコースだった。自己ベストであった。ショット、パットともに好調で全てがうまくかみ合っていた。
「この大会には、そのときの調子を維持したまま臨めました。いい調整ができていたと思います」。
10番ホールからのスタートで、パー3の10番でいきなりボギーを叩いたが、それで気持ちが揺れることもなかった。13番から、あのかみ合ったゴルフに戻ってドライバーショットはフェアウェイをとらえ、アイアンショットはピンにからんだ。残り100ヤードの第2打をピッチングウェッジで1メートルにつけて初バーディ。続く14、15番とともに3メートルを沈めての3連続バーディを奪った。これを含めて第1ラウンドは4ボギーをカバーしてお釣りがくる6バーディと攻めのゴルフを展開し、70をマークしてのトップタイ発進となった。
「目標ですか? 順位的なものはありません。3日間、自分の納得できるゴルフを続けたい。目標といえるかどうかわかりませんが、そう思っています」。
第2ラウンド以降も注目したい選手だ。
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