昨年に続いての出場となった政田夢乃(新川西中学2年)には、明らかに1年間の成長の跡があった。何より、落ち着いたプレーぶりが目を引いた。
1番からスタートして前半の9ホールはスコアカードどおりに全てパー。後半にターンして11番(パー4)でボギーが先行したが、14番で9番アイアンの第3打をピンの根元にピタリと止めてイーブンパーに戻すと、16、17番の連続バーディで70のホールアウトとなった。
3歳でゴルフを始め、小学校入学後に本格的なボール打ち練習に取り組みはじめた。打つのに馴れて高学年になると飛距離アップに挑戦するようになった。6年生時には、北海道ゴルフ連盟の指定強化選手に指定され、トレーニングメニューに従っての体幹強化にも取り組み始めた。中学校に進むと、飛距離も伸びるようになった。小学校の高学年になってからヘッドスピードアップをテーマにして素振りを繰り返してきた効果も加わったようだ。
「最初は、パーシモンヘッド、スチールシャフトの古いドライバーを使っていました。それが軽く感じられるようになった中学では、野球のバットに切り替えて素振りを続けています」。
現在のドライバー平均飛距離は240ヤード。昨年は、初めての全国規模の大会ということで雰囲気に飲まれ、スタートティーではガチガチに固まってしまい、その後も力みが抜けずに力を発揮できないままで終わってしまったという。今大会では、その経験が生きて落ち着いてプレーできた。そして「3位以内に入って表彰台に立つ(実際には表彰台はないが…)」という目標を達成すべく絶好のスタートとなった。
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