午前中の強雨と、午後からの酷暑。さらにはロバート・トレント・ジョーンズ・ジュニアの手による国内屈指の難コースとして知られるスプリングフィールドゴルフクラブ。出場選手の多くが攻略に苦しめられる中、原田凌(大阪学院大学3年)と浜谷尚人(日本大学3年)が、ともに68の4アンダーパーをマーク。首位と2打差の3位タイと好位置につけた。
強雨の中1番ホールをティーオフした原田は、いきなりスタートでバーディを奪うと、4番バーディ、5番ボギーと1アンダーパーのまま迎えた7番で2メートルのバーディパットを沈める。すると8番でセカンドショットを30センチにつけ、9番では再び2メートルを沈めて3連続バーディ。前半で4つスコアを伸ばした。「ティーショットでフェアウェイをキープできました。調子もあまり良くないので、ボチボチやろう」という気負いがない状態が好スコアを呼んだのだろうか。後半はチャンスがありながら下りのパットを残すことが多く、1バーディ・1ボギーに終わった原田だが、「良いスタートが切れて良かった」と胸をなでおろす。「今日は、良いショットと悪いショットがはっきり分かれてしまいましたが、全体的には良い流れでプレーできました」と笑顔を見せた。
一方の浜谷は7時30分に10番ホールからトップスタート。曇天の中、14番までに3つバーディを奪うと、雨脚が強くなり始めた15番以降の4ホールを1バーディ・1ボギーのパープレーで凌ぎ、前半を3アンダーパーで終える。後半、1番でこの日2つ目のボギーを叩いたが、5番で1.5メートル、最終9番でもバーディを奪い、3位タイにつけた。「日本アマを終えて調子を落としていました。テークバックで体が開いているような気がして。日本学生では、身体の正面で球を打つように意識したのが良かったのか、少しずつ調子も戻ってきているように感じます」と好スタートに破顔一笑。もうひとつ、好スタートの要因は、日本学生は普段使っているクラブとは違うものをもちこんだこともあるという。「明日はパープレーを目標に集中したい」と浜谷の最高順位である40位を更新すべく、明日も手堅いプレーをしたいところだ。
|