小西奨太(大阪学院大学 3年)が6バーディ・1ボギーの5アンダーパー67をマークし、首位と1打差の2位につけた。練習ラウンドで飛距離が出ない彼には、このコースは「グリーンを外しても、アプローチ、パターで拾っていけば、自分に向いている」と判断して、コース戦略を練った。会場であるスプリングフィールドゴルフクラブは、6,890ヤード、パー72と決して長い設定ではないが、グリーンのアンジュレーションが複雑で、難しい。この日はホールロケーションも厳しく、各選手ともスコアメイクに苦しんだ。
そんな中、小西は「ホールの位置と同じ段に乗せる」ことを心がけて、挑んだ。1番をいきなりボギースタートにしたものの、6番1メートル、7番13メートル、9番2メートルとバーディパットを次々と決めていった。後半に入ってもその勢いは衰えず、11番2メートル、17番10センチ、18番6メートルのバーディパットを入れた。実はこの日の「67」は自己ベストスコアだった。これまでは「中学3年のときの68だったので、長く更新できていなかったので、すごくうれしい」と笑顔を浮かべる。
調子はここのところ、上向きであった。8月の関西学生では、山本純也とのプレーオフの末、敗れている。それだけに「悔しい」。また昨年の日本学生ではカットを喫しているので、その意味でも雪辱を果たしたい。好スタートを切れたことで、その可能性は大きくなった。この位置をキープしていければ、最終ラウンドが楽しみだ。
まずは、明日。「コースマネージメントがうまくできた」というこの日の好調を維持して、突っ走りたい。
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