昨年大会2位タイの松原大輔(日本大学2年)が6バーディ・ノーボギーの完璧なプレーで単独首位に立った。雨脚が強くなり始めた8時50分に1番をティーオフした松原は4番までは雨の影響もありパープレー。この日初バーディは5番(パー5)。95ヤードの3打目を2メートルにつけると、8番では110ヤードのセカンドショットをウェッジで1メートル。続く9番(パー5)は、3番ウッドで放った250ヤードの2打目で見事にグリーンを捉えて連続バーディ。後半も13番でピン奥2.5メートルを「下り傾斜ですごく速い。ラインも微妙でタッチを合わせにいった…」バーディパットが決まる。15番で3メートルを決めて5つ目のバーディ。こ
の日最も大きなピンチは17番(パー5)。ティーショットは「最高の手ごたえ」を残したが、思ったよりもドローがかからず、左バンカーの縁に。難しいライからの2打目は、目の前に枝が張り出し前方を遮る。ここで松原は、ピッチングウェッジを手に「枝の右側、1メートルぐらいの隙間を狙ってフックをかけて」見事にフェアウェイに戻すと、130ヤードの3打目をピッチングウェッジで50センチにつけて見せた。最大のピンチをパーどころかバーディで凌いでみせた松原だが、ホールアウト後は会心の笑みとはいかなかった。
「今日は、雨の影響でグリーンが柔らかくてウェッジで打った球がグリーンに止まってくれました。スコアは良かったけれど、出だしはバタバタの感じがあったし、内容は完璧ではありません」というのが、その理由。初出場の昨年大会は第1ラウンドで1オーバーパーと大きく出遅れたものの、尻上がりに順位を上げて2位タイとなった。今年は単独首位の好スタートも、「今年はスタートが良くても、徐々に流れを悪くしてしまって順位を落とすことが多いのです」と、気を引き締める。「明日は、また新しい気持ちで。リセットしてプレーして、1打1打を大事にしていきたい」そう語る松原に、いまのところつけ入る隙は見られない。
|