比嘉一貴(東北福祉大学1年)は、首位と6打差でスタートし、「攻めるしかない」と2番から3連続バーディと攻撃的なゴルフを序盤、展開した。7番では首位を走る小西奨太がボギーを叩き、この時点で1打差までに詰め寄っていた。
しかし、8番でボギー。そして、本人が悔やんだのが9番でのボギーだった。2メートルのバーディチャンスにつけたものの、上からの難しいラインでこれを外し、さらに返しのパーパットも外してしまった。まさかの連続ボギーで自分でも「気持ちが落ちていく」のがわかったという。
それでも後半「頑張ればチャンスはある」と気持ちを奮い立たせる。前日までパットのラインの読みに苦しみ、前日はホールアウト後もパットの練習に長時間を割いた。おかげでパットの調子は、この日「4日間の中では一番良かった」。しかし、この日は各選手とも「ホールロケーションが難しかった」というほど厳しいところにカップが切られ、攻めきれない。結局、バーディチャンスにつけても決められず、逆にボギーが出て「苦しい展開」となってしまった。
7月の日本アマチュアゴルフ選手権競技ではランナーアップ、日本学生も2位タイと今一歩のところでタイトルに届かない。本人ももどかしいとともに悔しいに違いない。この苦い経験を糧に、今後の更なる飛躍を期待したい。
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