小野ゴルフ倶楽部とほど近い、小野グランドカントリークラブ・NEWコースで開催された今年の日本シニアオープンゴルフ選手権でローアマチュアを獲得したことも記憶に新しい木村利治(水戸グリーン)が、この日6つスコアを落としたものの通算12オーバーパーで3位入賞を決め、その実力の高さを再び示した。
最終ラウンドの木村は、6番ホールまでパーを積み重ねる我慢のゴルフ。しかし、7番で3パットのミスからボギーを叩き、「せっかく我慢できていたのに…」と、気落ちをしてしまったのか、8番でもボギーを叩いてしまう。後半も11番の3パットから流れを悪くしてしまい、続く12番も3パット、13番もスコアを落とし3連続ボ
ギー。最終18番も3パットのボギーで、本選手権最終ラウンドは、パットに苦しめられる1日となってしまった。「6番までは、良いパーも拾えていたのに。7番のミスが無ければ、イーブンパーでプレーできたかもしれない」と、苦笑いを見せる。
日本シニアオープンを終えて、「正直、身体も心も疲れ果てていた。日本シニアまで2週間空いたので、なんとかモチベーションを上げて臨んできました」と、3位という成績にホッとした表情も垣間見せる。
今年は、関東シニアで2位入賞。日本シニアオープンローアマチュア獲得。そして、日本シニアゴルフ選手権3位と大活躍の1年となった木村は、「本当に今年は良い1年を過ごせたと思う」と、疲れの中にも充実感をにじませる笑顔。「来年も頑張りたい。でも、自分も今年59歳。色々な人から、還暦を境に体力も気力も落ちてくると言われているから、トレーニングもしないと。来年は、自分にとっても大事な年になると思う」と新たな一歩を見据える木村。ただしばらくは、日本シニアオープンと日本シニアで疲れた身体と頭を休息を取って英気を養うつもりだ。そして、リフレッシュした木村は来年、さらなる飛躍を見せてくれるだろう。
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