首位タイに並んだ髙橋薫(高坂)も本選手権は5度目の出場。竹原同様、「ドライバーショットがスライスばかり」とショットに不安を抱えて開幕を迎えたが、いざ今朝の練習場で懸案のドライバーショットを打ってみると「いきなりよくなった」と本人も不思議がる回復。これで安心できたのか、スタートの10番(パー5)でバーディを奪うと、11番(パー3)では4番アイアンのティーショットを1.5メートル、12番では8メートルのパットをねじ込み、いきなりの3連続バーディでスコアを伸ばす。「スタートでバーディが獲れたので気が楽になった」という髙橋の快進撃は、14番で3パットのミスからボギーを叩いても止まらない。直後の15番、17番でともに5メートルのバーディを決めて、前半で4つスコアを伸ばして試合をリードする。
しかし、後半は一転、「パーオンはしましたが、チャンスらしいチャンスもなく」6番までパーを積み重ねると、7番でこの日2つ目の3パット、最終9番も「うまく寄せることが出来ましたが…」と悔やむ2メートルのパーパットを外して、2つスコアを落としてしまった。「最後はしっかりパーパットを決めて気持ち良くプレーを終えたかった」と悔しがるが、それでも、2アンダーパーのスコアには「日本ミッドアマでこんなに良いスコアが出たのは初めて」と自然と笑みがこぼれる。髙橋は、過去4度の出場で2010年大会の24位タイが最高成績。首位タイ発進にも「なんとか3日間プレーしたい。それが目標です」と謙虚に答えてくれた。
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