首位と5打差の3位につけて最終ラウンドを迎えるのは、寺西明(白鷺)。イーブンパーの8位タイでスタートした第2ラウンドは、1番ホールからのティーオフ。パー5のこのホールはバーディも奪いたいところだが、寺西は思わぬボギー発進を喫してしまう。前半の残り8ホールは全てパーで凌ぐが、その内容は、「耐えに、耐えて」と苦しいプレーだった。昨日からショットは好調だという寺西だが、「チャンスにはついているのに、いかんせんパットが入らない」と、難グリーンに手を焼く。今日も、後半に入って幾度もチャンスを迎えるが、ものにできたのは14番(パー5)で残り250ヤードのセカンドショットを3番ウッドで2オンさせてのバーディ
と、最終18番の下り傾斜の6メートルを決めた2ホールだけ。「とにかく、ラインが読み切れない。普段なら、お先にと打てる距離でも、マークをして慎重になってしまう。1.5メートルから3メートルぐらいのチャンスは、本当に多いんですよ」とグリーン上の苦悩は深そうだ。それでも、「今日のラウンドで、途中からだいぶ自分の感じを掴めたというか…。明日はもっと良いフィーリングでパットも打てそうな感じがする」と光明も感じた。
「首位と5打差ですか?このストローク差なら、最後まで結果はわからないですね。この2日間、自分では攻めに攻めてプレーしているつもりですし、明日も同じようにショットで攻めのプレーをする。それでパットが決まってくれれば、60台も出せると思いますよ」と、頼もしい言葉。「結果は考えず、自分の精一杯のプレーをする。それだけを思って、やりきりたい」その先には、まだ寺西が一度も手にしたことのない優勝杯が待っていることを信じている。
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