3打差2位につけていた水上晃男(袖ヶ浦)と、さらに2打差の3位で最終ラウンドを迎えた寺西明(白鷺)。首位をいく髙橋雅也と最終組で一騎打ちを演じたが、ともに勝負所のパットが決められず、順位を落とす悔しい結果に終わった。
水上は、昨日からの好調なショットが続く。スタートから2メートルのバーディチャンスを迎えるが、これを外すと、確実にパーオンしながらチャンスを決めきれない。7番では、10メートルはあろうかというパットを2メートルもオーバーさせての3パットに、昨日の後半のプレーで3バーディを生んだパットのグリップの握りを、本来のものに戻したが、それでもパットは復調しなかった。15番では高橋のダブルボ
ギーで首位タイに並んだものの、16番では左バンカーからの2打目をハーフトップでグリーンオーバー。このホールは必死にパーセーブしたが、続く17番(パー3)のティーショットを右のバンカーに打ち込むミスでダブルボギーを叩き、通算1アンダーパーの4位に終わった。「17番…情けないですよ」その言葉の少なさに目前で優勝を逃した悔しさが如実に表れていた。
一方の寺西は飛距離を武器に攻めのプレーを見せる。しかし、こちらもパッティングが決まらない。5番(パー3)で7メートルの上りフックラインをねじ込んで、この日初バーディを奪ってみせたが、直後の6番で思わぬアクシデントが寺西を襲う。ティーショットを打とうとバックスウィングをはじめトップから切り返した瞬間、寺西はスウィングを止めて右腰に手をやる。「突然、腰がグギッと鳴って…」一呼吸おいて放ったティーショットは見事にフェアウェイを捉えたが、そこからショットの精度は明らかに落ち始める。10番(パー5)で2オン、2パットのバーディを決めるが、そこからは微妙なパーパットを決めきれず、この日74でホールアウト。通算1オーバーパーの6位タイに終わった。「しょうがない」攻めのプレーが結果に結びつかなかった寺西もまた、言葉は少なかった。
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