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[国際競技]
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国際交流事業は(公財)ミズノスポーツ振興財団から助成を受けております。 |
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【濃霧のため36ホールで競技成立。通算-1で岡崎が4打差の2位、蛭田は23位タイに終わる】 |
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第14回デュークオブヨークヤングチャンピオンズトロフィーは、昨日濃霧のためサスペンデッドとなった第2ラウンドを終了し、第3ラウンドがスタートしたが天候が回復せず、36ホールで競技が成立。岡崎錬(福井工業大学附属福井高校1年)が第2ラウンドをパープレーで凌ぎ、通算1アンダーパーで優勝のGisli Sveinbergsson(アイスランド)と4打差の2位と大健闘を見せた。日本女子アマ優勝の蛭田みな美(石川高校2年)は第2ラウンドで4つスコアを落とし、通算10オーバーパーの23位タイとリンクスの洗礼を浴びる結果に終わった。
第2ラウンドは6番ホールを終えて1つスコアを伸ばした時点でサスペンデッ
ドとなった岡崎。翌朝8時に、7番ホールで再開に備えたが、天候の回復が遅く、競技再開まで2時間30分も待つことになった。スタートまで気をもむ時間が流れたが、岡崎は早朝から軽度のトレーニングを行い万全のウォーミングアップを施したことが奏功し、再開ホールとなった7番でいきなりバーディを奪ってみせる。12番(パー5)ではティーショットを右のブッシュに打ち込むミスも、第2打で残し100ヤード地点まで打ち出すと、ウェッジでの3打目を直接ピンに当てる正確なショットでボギーのピンチをバーディに変えて見せた。このまま良い流れでホールを重ねるかに思えた岡崎だったが、リンクスの気まぐれな天候がそれを阻む。15番(パー4)のティーインググラウンドで再び濃い霧が発生し、プレーが中断。約15分のこの中断を挟んで「霧で打つ方向も見えない」中で放ったティーショットは、右のOBラインを越えていってしまった。3打目は右のバンカーの縁にあたりブッシュに入ると、4打目はフェアウェイ左バンカーに。82ヤードが残った5打目は「完璧に打った」という手ごたえを残しピンを差したが、バックスピンがかかり10メートルの距離が残ってしまう。結局、岡崎はこのホールでトリプルボギーを叩いてしまい、優勝争いから一歩後退してしまった。「15番ホールのミスは、自分の下調べ不足です」と悔やむ岡崎だが、優勝に向けての闘志はこのミスで一層掻き立てられた。「絶対に獲り返す」と気持ちを切り替えた直後の16番で完璧なティーショットを放ってバーディ。17番をボギーとしたものの、第2ラウンドを5バーディ・2ボギー・1トリプルボギーのパープレーで凌いで通算1アンダーパーで第3ラウンドのスタートを待った。首位と4打差の2位の好位置で迎えた第3ラウンドは、「トップを捉えるぞと強く思い、安全なプレーではなく、ピンに向かって攻めていこう」と意気込んでスタートホールをバーディとしたが、3番ホールのティーショットを打った時点で霧のため再び競技中断の措置が取られ、そのまま36ホールでの競技成立が決定した。「第3ラウンドに入って、いけるという気がしたので、悔しかった」と唇を噛む岡崎だが、「霧の中断は自分でコントロールできるものではないので、仕方がないと言い聞かせるしか…」と霧に包まれたコースに目をやる。ジュニアオープン、ユースオリンピックと高校1年生ながら多くの国際競技に出場した岡崎。悔しい思いも数多く味わってきたが、本選手権では「今までで、最も心も体も良い準備ができたと思う」と、2位という成績には満足げ。試合中も海外選手と積極的に英語でコミュニケーションを取る姿や、スタート前のウォーミングアップへの取り組みなど、岡崎の高い意識が感じられた本選手権。次世代のナショナルチームメンバーとしての飛躍が期待される岡崎にとって、今年1年に得た経験は、非常に大きい。2年後にメキシコ・カンクンで開催される世界アマには、早くも同郷でともにしのぎを削ってきた小木曽喬が代表を目指すと公言している。高校1年生の岡崎も、世界の舞台を目指したゆまぬ努力を続ける覚悟はできている。2年後の世界アマ、そして2020年の東京五輪に向けて、岡崎の挑戦は始まったばかりだ。
日本女子アマ優勝の蛭田みな美にとって、初めてのリンクスは、やはり驚きの連続だった。「風が強いし、どのホールもすぐには思い出せないほど似ていてイメージが出しにくい。それにティーショットを少しでもミスすると、必ずペナルティが出るようにバンカーがあったり、ラフやブッシュがあって…1つ1つのショットの精度が必要だと感じた」と、通算10オーバーパーに終わった本選手権を振り返る。13番ホールから再開した第2ラウンドは、14、18番でボギーを叩き、1バーディ・5ボギーの4オーバーパーでホールアウト。「スリーパットはありませんでしたが、アプローチを寄せきれなかった。日本とはグリーンの硬さや転がし方が違うので、対応しきれなかった」と、オーバーパーに終わった第2ラウンドを振り返って、第3ラウンドをスタートした蛭田。しかし、1番でまたもアプローチを寄せきれずダブルボギーを叩いてしまう。この後、1バーディ・2ボギーと1つスコアを落とし、9番ホールのティーショットを放った時点で、蛭田の初めてのリンクスへの挑戦は幕を閉じた。「自分は第3ラウンドもいきなりダブルボギースタート。でも一緒にプレーしていた選手は9ホールで3つスコアを伸ばしてきた。自分もそのようなプレーがしたいが、今回は余裕がなかった」と彼我の差に苦渋の表情を浮かべる蛭田。「ティーショットでイメージを出すことができず、バンカーに打ち込んでしまって…スコアをまとめることができなかった」と、23位タイという結果に肩を落とす。それでも、「第3ラウンドに入って、ようやくイメージが出やすくなったと思う」と、徐々にリンクスに対応でき始めた実感は持てた。初めてのリンクスは、日本女子アマチャンピオンにとっても高い壁になってしまったが、つたない英語で積極的に海外の選手と会話をし、最後まで自分のプレースタイルを崩さずに終えたことは日本女子アマ優勝者としての蛭田のプライドと矜持を感じさせた。それが蛭田の強さでもあり、これから世界に打って出る選手の一人であることを証明した3日間でもあった。
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