第1ラウンドでは18番ホールのセカンドショットを左に引っ掛けてOBを叩きダブルボギーを叩くなど4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーのイーブンパー14位タイと全米女子オープン本選出場が難しい順位にいた穴井詩。しかし、第2ラウンドは一転、安定したプレーを続けた。10番ホールからスタートした穴井は、11番でボギーが先行したものの、13番(パー4)でチップインイーグルを奪って息を吹き返す。後半も2ホールでバーディを奪い、上位陣が伸び悩む中、通算3アンダーパーでプレーを続けた。
迎えた最終ホール。パーオンしたもののバーディパットを寄せきらない穴井は、「4~5メートルはあった」パーパットを残す。このパットを決めれば、本選出場を決めるプレーオフに残る可能性が残る大事な場面で「手がしびれた」と言いながら、これをねじ込んで通算3アンダーパーでホールアウト。2位タイの6名に滑り込み、4名が勝ち抜くプレーオフに臨んだ。このプレーオフは、1ホール目にパーをセーブ。「初めて」のメジャー出場の嬉しい切符を手中に収めた。
穴井は、「いつか(メジャーに)出てやろうと」今年はアメリカでの予選会出場も考えていたという。それが、今年米国以外で初めて全米女子オープン最終予選の日本開催が決定し「これもタイミングかな」と、笑顔を見せる。
「出るだけで終わりにしたくない」力強い言葉に、穴井のメジャーにかける思いが現れている。自身初のメジャーとなる全米女子オープン。穴井の粘りのプレーに注目が集まる。
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