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競技報告
【トップ通過の成田の目線はオリンピックに】
第1日 競技報告:JGA 写真:JGA
今年の国内公式戦の初戦を逆転で制した成田美寿々。その好調を維持して臨んだ初の全米女子オープンゴルフ選手権セクショナルクオリファイングは、成田の強さを見せつけるプレー振りだった。

前半を6バーディ・3ボギーの3アンダーパーでホールアウトし首位の渡邉彩香に1打差の2位タイにつけた成田。続く第2ラウンド1番(パー5)でバーディ発進を決めると、最初のハーフで1つスコアを伸ばして首位をうかがう。後半も10番から2連続バーディで通算6アンダーパーにして、「キャディとメダリストを目指そうと話していて、7アンダーパーまでいったら褒めてやると言われていた」と、充実ぶりを表わすプレー振り。しかし、36ホールの戦いは徐々に成田の体力を奪い、「途中、疲れもあって集中が切れてしまった」と14番から連続ボギーでメダリスト獲得どころか、本選通過の争いを混戦に陥れてしまった。それでも、ここで崩れないのが公式戦チャンピオンの意地。17番で3パットのボギーを叩いたが、「最後にもう一度集中した」と3.5メートルのバーティパットをねじ込んで、通算4アンダーパーで狙い通りのメダリストを獲得して、初のメジャー出場を決めた。

成田の意気込みは、試合スケジュールの組み立て方からもみてとれる。「全米女子オープンに絶対に行きたかったので、ここに集中したかった」と前週のツアー競技には出場せず、万全の体制を整えてきた。成田が、そこまで全米女子オープンへの意欲を掻き立てるのは、2年後のリオ五輪を見据えているから。「オリンピックに向けて世界ランキングを上げるためには、メジャーに出ること。アメリカに腰を据えて戦うということより、ポイントを稼ぐにはメジャーに出ようと」気持ちを固めていた。

成田がオリンピックを強く意識するのは、「ジュニアのとき、自分は一度もナショナルチームに入れなかった。それがコンプレックスになっていて…ナショナルチームの選手には負けないという反骨精神があった」から。「日本代表として日の丸を背負いたい」と意気込む成田。もちろん初のメジャー出場で狙うのは優勝争い。そして、その先に見据えるのは、アスリートの祭典だ。恋い焦がれ、あこがれ続けていた日の丸のユニフォームに向けて、成田は力強く第一歩を踏み出した。


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