昨年大会で自身が持つ本選手権最多優勝回数を6に伸ばした三木逸子。もちろん、今大会でも優勝候補の筆頭だが、7勝目を狙う今年は、出だしから躓いた。1番(パー5)でバーディを決めたものの、3番(パー4)でアプローチを1メートルに寄せながらこれを決めきれずボギーを叩き、悪い流れを作ってしまう。スコアを戻したい5番(パー5)で3パットのボギーを喫すると、6番(パー3)では、ティーショットをグリーン奥にオーバーさせ、1.5メートルのパーパットをオーバーさせるミスの連鎖でダブルボギー。続く7番も残り110ヤードのセカンドショットをグリーン奥に外してからの3パットのミスで連続ダブルボギーと三木らしからぬ乱調な出だしとなった。
ようやく8番で2打目を30センチにつけてバーディを奪って一息ついたものの、前半で4オーバーパーは予想外だっただろう。「前半はアイアンの縦の距離感を掴めずに、グリーンオーバーが多くて難しいアプローチが残ってしまいました。しかも、グリーンがややこしくて…つける位置によって、かなり曲がるラインになってしまうので、上手くいかなかったですね」と首をかしげる。後半は「難しい」という10番でピッチングウェッジのセカンドショットを1メートルにつけてバーディ。しかし、12、13番でまたもや1メートルを決めきれず連続ボギー。15番(パー5)も、ティーショット、セカンドショット、グリーン上では3パットとミスが続き、ボギーとしてしまう。
第1ラウンドは、「このコースは、なかなかグリーンで球を止めることが出来ないので、手前から攻めないといけない。それをわかってはいるものの、アドレナリンが出てしまうのか、どうしてもピンまでぴったりの距離を打ってしまいました。それでグリーン奥に外して、難しいアプローチが残って…」と4バーディ・5ボギー・2ダブルボギーのこの日のラウンドを振り返る。三木の魅力である飛距離と高い弾道のアイアンショットが不発に終わった形だが、17番(パー3)で1.5メートルにつけてバーディを奪ったのは明日につながる光明か。「ショットの調子は悪くはありません。ただ、縦の距離感だけ。明日は同じミスをしないように」出入りの激しい今日のプレーをしっかり反省し、明日一気に巻き返しての大会7勝目を虎視眈々と狙う。
|