JGAナショナルチーム候補選手にも選考されている畑岡奈紗(水戸レイクス)は10番ホールからのスタート。
前半はティーショットが不調で、なかなかチャンスが訪れない。逆に15番でティーショットを左の林に打ち込むミスからボギーが先行してしまう。それでもその後は、パーを積み重ね1オーバーパーで後半に臨むと、2番で10メートルのバーディパットを決めて、ようやくリズムを取り戻した。
4番で手前6メートルを沈めると、6、9番で2メートルのバーディパットを沈めて、4バーディ・1ボギーの69、3アンダーパーの4位タイで第1ラウンドを終えた。ホールアウト後、畑岡の表情は安堵感があふれていた。「目標は2
アンダーパーだったので、クリアできてよかったです」と、1ストロークではあるが、この日に自分で決めた最低ラインを下回ったことが、その表情を生んだのだろう。
日本女子アマは今年で3回目。それでも、日本最高峰の本選手権では緊張したという。「緊張をほぐそうと、ジャンプを繰り返していました」と苦笑い。
しかし、日本女子アマでは初めて母親がキャディを務め、心強い味方もそばにいる。「自分がゴルフを始めてから母親はゴルフが出来なくなって」と陰日向となって支えてくれる母に報いるためにも、「日本女子アマではベスト4に入って、日本女子オープンに出たい」と意欲を燃やす。その目標は、昨年あと一歩で指の隙間からすり抜けていった夢の舞台。
昨年の日本ジュニアでは最終ラウンドを2位以下に6打差をつけて単独首位でスタートしたものの、勝みなみに大逆転を喫して2位に甘んじ、日本女子オープンの出場を逃した。北の大地で畑岡のリベンジはなるか。
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