第1ラウンドは6番のシャンクで動揺して73とつまずいた蛭田みな美(石川高)だったが、第2ラウンドは69と巻き返してマッチプレー進出を果たし、連覇への夢をつなげた。ヒヤリとさせたのは、2アンダーパーで1番にターンしてからの2番ホールだった。第2打をダフリ、グリーン左の難しいラフに。そこから3メートルに寄せたところまではさすがと思わせたのだが、この3メートルは下りのラインだった。「パーを狙いにいって」オーバーさせ、返しもはずす3パットでダブルボギーにした。これでスタート時の1オーバーパーに戻ってしまった。
蛭田は、ここからスイッチを切り替えた。続く3番(パー3)で5番アイアンのショットを3メ
ートルにつけると、4番ではピッチングウェッジでの第2打を50センチに。さらに5番(パー5)では第2打をグリーンエッジにまで運んだあとのアプローチショットを1メートルに寄せて3連続バーディ。マッチプレー進出への安全圏に入った。
優勝した昨年からの1年間での成長は、アプローチショットの精度アップだという。「昨年までは結果的にうまくいっていた。今は、どうすればうまくいくのか。なぜうまくいったのか、仕組みでわかるようになった。自信の中身というかバックボーンが違うと思っています」。
札幌には、4歳上の姉・彩子さんがいる。酪農学園大学4年在学中で、夕食は父親と姉妹が一緒になっての時間を過ごしている。
マッチプレーでは、1ホール毎の展開に一喜一憂することなく、落ち着いて淡々とプレーを進めていくことを心掛けるという。連覇に向けて、まだ道半ばである。
|