「今年の目標は、まず昨年大会のベスト16を上回ること。その上で高校生活最後の日本女子アマなので大きな記録(優勝)を残せたらいいなと思っています」という真田来美(佐久平CC)は、長野県の佐久長聖高校の3年生。冬は雪が多く、ラウンドできないことが多いので「トレーニング中心の練習をしてきました」。50メートルダッシュや長距離走で下半身を鍛え、室内では体幹部強化と関節可動域を広げるメニューに取り組んだという。だから、「最後まで戦い抜く体力は備わっていると思います」。
1回戦は小滝水音(マナGC)を6and4と大差でくだし、2回戦では薮田梨花(奈良県協会)に前半の8、9番連続バーディで2アップとリ
ードし、後半も12番で3アップとした後の13、14番を連続バーディに仕留めて5and4と圧勝した。
「クォリファイングラウンドよりも1回戦、1回戦よりも2回戦と、ゴルフの調子がどんどん上向いて、いい内容になっています。もしかしたら、自信を持ってもいいのではないか…なんて勘違いしそうになるくらいショットもパットも好調です」。
2回戦で敗れた昨年の口惜しさが、バネにもなっている。「だから、今年は、まずベスト8というのが最低条件でした」。大会第3日で、真田にとっての当面の目標はクリアできた。好調なゴルフで自信もついた。ここまでの戦いぶりから推察すると、真田が台風の目になるかもしれない。
2回戦で真田に大敗を喫した薮田梨花は、1回戦で中央学院大学2年の金澤志奈を3and2で下す健闘を見せた。
「2回戦の前半は粘ることができたのですが、後半は実力の違いを感じさせられました。でも、マッチプレーにまで進めて満足しています。良い経験ができました。来年の日本女子アマでの活躍を大きな目標にします」と悔いのないさわやかな笑顔が印象的だった。
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