ディフェンディングチャンピオンの蛭田みな美(学法石川高)は、王天妤(六甲CC)とベスト4の座を賭けた準々決勝を戦った。試合は王が先にリードを奪い、そのまま前半を終える。昨年大会から2回戦まで、蛭田のマッチプレーの多くは逆転劇で勝利を収めてきただけに、後半の盛り返しが期待された。しかし、今年の蛭田は、何かがしっくりこないのか、突然ショットが荒れ始めたかと思うと、3ホール後には復調すると不安定なプレーが続いていた。王との準々決勝もスタートから「パットも入らないし、ショットも良くないし」と前半から王にリードを許す。「途中で、足を…下半身を使って動いていなくてショットが安定しないことがわかって、上体だ
けで打たないようにして」どうにか王との差を広げずに後半に入った。しかし、「結局パットが入らなかったですね」と言う通り、10、11番と連続ボギーで差を広げられると、12番では王がバーディで4upとなる。その後はつけ入るすきを与えてもらえず、蛭田は3and2で王に敗れ、大会連覇の夢は露と消えた。
「今日は朝からだるくて…久しぶりに疲れました」とサントリーレディスから続いた3連戦目の疲労もあったのが、ショットの不安定さの遠因かも知れない。「優勝することは大変なことなんだと…去年は試合も無くて、連戦もなく。体力も残っていたから…」万全とは程遠い状態で連覇できるほど、日本女子アマは簡単ではないことが思い知らされた蛭田。この教訓を胸に、「日本ジュニアのタイトルが欲しい」としっかりと準備をして初の日本ジュニアタイトルの獲得に照準を定めた。
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