近藤玲央(滝川第二高校3年)が8バーディ・ノーボギーの完璧なプレーを見せた。近藤の躍進は、スタートの10番から始まった。いきなりのバーディで波に乗ると、13、14番で5メートルを決めて連続バーディ。17番でもスコアを伸ばすと、後半も勢いは止まらない。1番でこの日5つ目のバーディを奪うと、5、6番でこの日2度目の連続バーディ。最終9番もバーディでしめた近藤は、自己ベストの66を3ストローク更新する63でホールアウト。通算9アンダーパーは、2位以下に4打差をつける単独首位だ。大躍進の近藤だが、好スコアの喜びよりも、少しのとまどいを感じていたのかもしれない。「東コースが自分と相性が良いとも思っていま
せんし…雨でグリーンが止まりやすかったので、ショットとパットがかみ合ってくれました」と笑顔は見せるが、落ち着いたもの。近藤は、既に今日の好スコアよりも明日のラウンドの方に気持ちを切り替えている。「日本ジュニアで最終ラウンドに進出するのは初めてですし、関西地区の試合ではいい結果を出せても、全国大会になると成績が残せていません。だから、優勝というよりも、獲れるところで確実にバーディを奪うこと。そしてボギーを打たないことを考えたい。とにかく3位入賞を目標にしたい」と優勝争いを前にしても、自分の立てた目標をクリアすることを最優先にしている。
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