富本虎希(興南高校2年)は、首位を走る近藤玲央と最終組で一緒に回り、逐一戦況を把握できていた。その近藤が終盤にスコアを崩し、17番ではダブルボギーを叩き、富本が通算6アンダーパーで彼を1打逆転してリードした。そして、18番ティーインググラウンドに立つときは、2組前を回る篠優希が通算7アンダーパーとしたものの、ティーショットを左に曲げており、ボギーの可能性があった。「パーなら優勝の可能性があるかも」と思った。が、富本もティーショットを左のラフに入れ、第2打はグリーンまで届かず、手前30ヤードにショートした。ここからのアプローチを2メートル弱につけ、このパーパットをねじ込んだ。
しかし、篠は
最終ホールをパーで上がっており、通算7アンダーパーでホールアウトしていた。結局、富本は1打届かず、2位タイに終わった。「最終ラウンドにスコアを落とすことが多かったので、今日は後半粘れたので良かった」と収穫はあった。ただ母校の興南高校は、野球部が甲子園を沸かし、負けた野球部の分も頑張るといっていただけに、「悔しい」。同じゴルフ部の同級生の新垣比菜も逆転優勝を狙ったが5位に終わり、興南高校男女アベック優勝の夢もかなわなかった。高校2年生の夏は終わったが、まだ来年がある。
小斉平優和(日本ウェルネス高校 2年)は「伸ばすしかない」と前半から攻めた。4バーディ・1ボギーの33でハーフターンし、この時点で通算6アンダーパーで首位とは3打差に詰め寄っていた。後半のプレー次第ではチャンスがあったが、10番ホールで10メートルから3パットしてしまい、ボギー。追撃に水を差してしまった。その後は「しのぐ感じ」のプレーが続き、差を詰めることができない。結局、優勝した篠と1打差の2位タイだった。
悔しさをかみ締めながらも「出来すぎでした」と振り返った。課題として「ドライバー」を挙げた。現在ドローボールを打っているが、もっと「まっすぐ」な球筋にしたいという。
「来年勝てるように練習したい」とリベンジを誓った。
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