イーブンパーの3位タイからスタートした田中章太郎(取手第一中学2年)はこの日、ボギーが先行する苦しい展開を強いられた。「スタートは良かったんですが…」と1番から3番まではパーオンし、バーディパットもカップをかすめて外れるパーでホールを進めてきたが、4番の3パットでリズムを崩してしまった。「あのパットで、流れが悪くなって…」と続く5番はティーショットを右のバンカーに打ち込んでの連続ボギー。8番でもボギーを叩き、前半で3つスコアを落としてしまう。さらに12番でもセカンドショットを左にミスしてバンカーに打ち込み、4つ目のボギーを喫してしまった。しかし、ここからの粘りが田中の真骨頂。「とにかくバーディを奪おうと、攻めた」という13番でセカンドショットを1メートルにつけて、この日初バーディを奪うと、15番ではティーショットを右の林に打ち込みながら、樹木の隙間からフェードをかけて10メートルにパーオン。この下りの長い距離のパットをねじ込んでバーディ。17番では残り70ヤードをウェッジで50センチにつけてのバーディで、3バーディ・4ボギーの72。スコアは1つ落としたものの通算1オーバーパーの5位タイで第2ラウンドを終えて、逆転優勝に望みをつないだ。田中は、6月に我孫子ゴルフ倶楽部で開催した日本オープンゴルフ選手権のアマチュア予選会「ドリームステージ」に出場し、トップ通過を果たした実力の持ち主なだけに、「後半の3バーディは明日に繋がります。最終ラウンドは60台を出したい」と言う目標もクリアを期待させる。
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