優勝した蛭田みな美(学法石川高校3年)と同じ最終組でのラウンドとなった稲見萌寧(日本ウェルネス高校1年)。3打差でのスタートは、終わってみれば7打差にまで広がっていた。
「2位で悔しい? いえ、上出来です。第1ラウンドは、スコア的についていけましたが、第2ラウンドからの自分のショットの調子では、しのぐのが精一杯でしたから。自分のゴルフで、いっぱいいっぱい。蛭田さんは5アンダーパー、4アンダーパーと続いていましたから、勢いが違いすぎました。それで、今日、同じ組で回らせてもらって、ゴルフのレベルも違っていました」
本選手権、稲見の目標は「トップ10、うまくいってトップ5」と、抑えめの設
定だった。日本女子アマのメダリストとしては、もう少し上を狙ってもいいのではないか。そんな疑問に稲見は、こう答えた。
「自分は、3日間アンダーパーというのをやったことがないんです。1、2日目がよくても3日目に叩いてしまう。何かが足りないのだと思います。だから3日間競技の日本ジュニアの目標設定も自分らしく…」
第1ラウンドは最終ホールでの4パットもありながら4アンダーパーの68。第2ラウンドはショットの乱れをショートゲームでカバーして2アンダーパーの70。そして最終ラウンドは蛭田に引き離されながらも最終18番ホールをバーディで締めくくって1アンダーパーの72。
初めて3日間すべてアンダーパーをマークできた。だから「上出来です」のセリフとなったのだ。まだ高校1年生。日本ジュニア制覇への時間はたっぷりある。
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